当ルームのトラウマセラピー

〇 トラウマについて

 トラウマ心的外傷 ) は、心に傷を残すような過去の体験 トラウマ体験 ) によって生じます。

 トラウマ体験には、災害、事故、暴力被害、レイプなどの非日常的な恐怖体験がよく知られています。このような命にかかわるような非日常的な恐怖体験だけではなく、虐待、ドメスティック・バイオレンス、いじめなどの日常的にくり返されてきた出来事もトラウマ体験になりえます。このほかにも、怒り、恐怖、裏切られた体験、服従させられた、打ちのめされた、恥辱感を感じたりする、などの日常生活で心を動揺させる体験も同様にトラウマ体験になりえます。

 トラウマによる主な症状として、PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) の症状である再体験、脅威感、回避があります。そのほかに、感情コントロールができなくなったり、自分の気持ちがわからなくなったり、自分や相手、世界を否定的にとらえたり、安定的な人間関係がもてなくなる、などの障害も起こります。

 

〇 当ルームのトラウマセラピー

 当ルームでは、お話をうかがいながら、最適な方法を決めて行っていきます。常にその方の安全感や資源を大切にしながらすすめていきます。

 対象は、PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) 、トラウマ( 大小さまざまなトラウマ )、トラウマ的な出来事の記憶、トラウマ体験によって引き起こされた不安、恐怖症、抑うつ気分、身体症状、身体感覚や、人生の危機 離婚、失業、出産などの経験がトラウになってしまった、など ) 、不適応な行動 ( 怒りの爆発、自分を責めてしまう、周り目ばかり気になる、断ることができない、嫌なことを嫌と言えない、人と親密になれない、自尊心が低い、など。過去の出来事が現在の苦しみの原因になっていることがあります ) 、パフォーマンスの向上 ( 学業、スポーツ、ビジネス、アートなどの分野で内面の問題を取り除く ) などです。

 方法としては、EMDR ( 眼球運動による脱感作と再処理法 ) ボディ・コネクト・セラピー、催眠療法 自我状態療法、ホログラフィートークなど ) 、マインドフルネス、身体感覚を用いるアプローチなどの心理療法から最適な方法を選択し、場合により組み合わせて行います。